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猫カリシウイルス感染症

おもな症状

カゼの症状(鼻水、くしゃみなど)自体は軽いことが多いですが、舌・口の中・鼻先の潰瘍、下痢、関節痛などの症状が見られることがあります。また、結膜炎や肺炎なども起こします。難治性歯肉口内炎の原因となることがあり、遺伝子検査等で診断をします。


予防法

ワクチン接種が有効です。
ただし、このウイルスはいくつかの型(ウイルス株)があり、特定のウイルス株用ワクチンだけではすべてのウイルス株を予防することはできません。


伝染のしかた

感染した猫の鼻汁やよだれなどにウイルスが存在しますので、くしゃみなどによる「飛沫感染」をします。

このウイルス病から回復しても、約8割は「キャリア」といって持続的(数ヶ月~数年)にウイルスを体から出して、それらが他の猫に感染します。
また、このウイルスは外部刺激に強く、あまり効かない消毒薬もあり、猫の体外に出てから約10日は生存します。つまり、ウイルスを持った猫が外を歩いてウイルスを撒き散らすと、10日間はその周辺は危険ということになります。


家庭での対処

ワクチンをしていない、免疫がついていないなど感染する可能性のある猫が、カゼの症状や口の異常などを示したら、動物病院に行き検査・治療をします。

体力を落とさないようにすることも回復には非常に重要なので、猫にとって栄養のあるものをきちんと与えます。 寒さにより発症することも多いので、温かい環境で看護することも重要です。また、処方されたお薬は、必ず指示通り与えてください。


他の猫への伝染防止

他の猫への感染を防ぐため、同居猫がいる場合には、病気の猫を隔離します。また、病気の猫や排泄物を触った後は、必ずよく手を洗ってください

同居猫にワクチンをしていなければ、ワクチンを接種します。ただしワクチン効果が現れるまでは約2週間かかるので、その間に伝染する可能性があります。

病気の子の生活環境は、できるだけ徹底的に消毒します。消毒液は、塩素系衣類用漂白剤(ハイター、ブリーチなど)20ccと水500ccを混ぜた消毒薬を作ります。ペットボトルを使うと便利です。これをスプレー容器などに入れ、床やケージなどを拭いてください。
ただし、ウンチやエサなど有機物の汚れがあると消毒効果は極端に落ちます。あらかじめティッシュなどでこれらの汚れを取った後に消毒をします。また、塩素ガスや手荒れなどに十分注意して、マスクや手袋を使用しましょう。


その他

病院で行う治療は、対症療法と支持療法が中心です。インターフェロンも効果がありますが、患者の回復力が重要です。子猫は特に重症になることがありますので、早めに病院で治療をしましょう。


本郷どうぶつ病院

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