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猫パルボウイルス感染症

※「猫汎白血球減少症ウイルス」とも呼ばれます。


おもな症状

何回も吐く、ひどい下痢、高熱、腹痛
ワクチン未接種の若い猫は、死亡率が高い (飼っている猫が全滅することもあり)
妊娠猫では、胎子死、流産、死産となる。


予防法

ワクチン接種がきわめて有効


伝染のしかた

感染した猫のすべての排泄物(ウンチ、尿)にウイルスが多量に存在し、ウイルスが口に入ることによって感染します。このウイルスは非常に強く、屋外・屋内を問わず通常の環境では1年以上生存できます。 つまり、感染猫と直接接触しなくても、うつってしまう危険があります。世界中どこでも見られる病気ですので、ウイルスはどこにでもあると考えたほうが良いでしょう。

また、効かない消毒薬も多く、注意しなければいけません。アルコール、クレゾール、逆性石鹸などは効きませんし、60℃で1時間加熱しても死滅しません。(消毒法は、下の「他の猫への伝染防止」をご覧下さい) 。


家庭での対処

ワクチンをしていない、免疫がついていないなど感染する可能性のある猫が、何回も吐いて下痢をする場合には、動物病院に行き、検査・治療をします。

素人判断で対応が遅れると、死んでしまいます。一般のお店で買えるお薬には、この病気に効果的なものはありませんので、必ず病院へ!

病院によっては、他の猫への感染を防止するため、来院時間を指定される場合もありますので、まずは電話で相談しましょう。その際に、「ワクチンをうっていないこと」などを伝えます。伝染力の強い感染症のため、入院ではなく通院治療となる場合が多いと思います。

状況によっては食事制限が必要なことがあります。食事は獣医師の指示に従ってください。また、処方されたお薬は、必ず指示通り与えてください。


他の猫への伝染防止

他の猫への感染を防ぐため、同居猫がいる場合には、病気の猫を隔離します。また、病気の猫や排泄物を触った後は、必ずよく手を洗ってください

同居猫にワクチンをしていなければ、ワクチンを接種します。ただしワクチン効果が現れるまでは約2週間かかるので、その間に伝染する可能性があります。

病気の子の排泄は、必ず屋内で、片付けられるペットシーツや新聞紙などの上でさせて、すぐに廃棄します。道路や公園などでは絶対に排泄させないで下さい。 庭の土などにウイルスが入った場合、排除するには土の総入れ替えしかありません。

病気の子の生活環境は、徹底的に消毒します。ただし、完全にウイルスをなくすことは不可能です。消毒液は、塩素系衣類用漂白剤(ハイター、ブリーチなど)20ccと水500ccを混ぜた消毒薬を作ります。ペットボトルを使うと便利です。これをスプレー容器などに入れ、床やケージなどを拭いてください。
ただし、ウンチやエサなど有機物の汚れがあると消毒効果は極端に落ちます。あらかじめティッシュなどでこれらの汚れを取った後に消毒をします。また、塩素ガスや手荒れなどに十分注意して、マスクや手袋を使用しましょう。


その他

病院で行う治療は、支持療法やインターフェロンの注射などになりますが、特効薬というものはなく患者の回復力次第となります。かからないように予防することが一番重要ですが、かかってしまったらどれだけ早く治療が開始できるかが勝負です。

もしあなたの猫がこの病気になってしまったら、しばらくは他の猫と接触させてはいけません。飼主自身も他の猫に触ったりしないようにしてください。(人間にはうつりません)


本郷どうぶつ病院

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