|
これからネコを飼おう、または現在飼っている人がまず考えなければいけない、ネコの生活環境を左右する大きな分岐点です。この選択によりネコの人生(猫生?)はかなり変わります。
結論から申し上げますと、私は「飼う」ということなら完全屋内飼育をオススメします。以下に私の考える屋内飼育と屋外飼のメリットとデメリットを挙げます。
|
○
|
×
|
|
屋内飼育
|
食事管理がしやすい
健康管理がしやすい
看病がしやすい
ナワバリ意識からの解放
>>>> ネコのストレス軽減
他人に迷惑をかけない
いろいろな仕草が観察できて面白い
|
しつけが必要
戸締り必要
閉じ込めているみたい?
多頭飼育には無理がある
|
|
屋外飼育
|
自由に見える(束縛されない)
しつけが不要
|
交通事故の危険
伝染病、寄生虫の感染
ケンカによるケガ
健康管理がむずかしい
看病がしにくい、できない
個々にナワバリを守らなくてはならない
>>>> ネコのストレス増加
他人に迷惑をかけることがある
>>>> 飼主&猫の対人関係の悪化
|
- 屋内飼育・・・完全に屋内、室内のみで飼育。リードをつけてのお散歩などはOK。
- 屋外飼育・・・少しでも自由に屋外に出る場合も含む。
屋内飼育では、食事や排泄の状態を確認できますので、日々の体調変化に気がつきやすくなります。そのため病気の早期発見、早期治療が可能となり、もちろん医療費も早期治療のほうが負担が少なくすみます。屋外飼育では必ずしも見える場所だけで食事や排泄しているとは限りませんので、状態を把握しづらく、末期になって初めて病気に気がつくということも少なくありません。病気の末期では様々な検査や治療を行っても、治らない病気もあります。
よく「外に出れないのはストレスだ」と言う人もいますが、自由に外に出るということは、他のネコとの社会関係も成り立たせなければならないので(つまりナワバリ争い)、このストレスもかかりますし、ケンカによるケガ、それにともなう病気の伝染(ネコのエイズなど)の危険もあります。生きていくには、まったくストレス無しというのは不可能ですので(人間もそうですよね)、どうせなら生命の危険の少ないストレスのほうが良いのではないでしょうか。
また、完全室内飼育であれば、そのお家の中がナワバリとなるので、ナワバリの外(つまり屋外)には興味がほとんどなくなることが多いものです。ですから一定期間外出できないストレスを我慢してもらえば、ストレスからはある程度解放されます。ただし、1週間、いや1ヶ月に1回でも自由に外に出させてしまうと、外もナワバリになってしまうので、完全に室内にいさせて下さい。
もちろん、リードをつけてお散歩するのは大丈夫です。犬のようにはうまくいかないかもしれませんが、結構面白いかもしれませんよ。
昨今問題となっている、「ネコ害」も屋内飼育で解決できます。あなたにとってはかわいいネコちゃんでも、他の人からすると庭に排泄する「迷惑者」だったり、かわいがっているコイや鳥を食い殺す「殺し屋」だったりするのです。他人に迷惑をかけ、ネコに恨みを持つ人が出てくると、動物虐待につながるかもしれません。動物を飼っている以上、飼っていない人に対するマナーを守らなければならないという点からも、屋内飼育にすべきだと思います。
「動物は自由がいいんだ」という方もいらっしゃいます。そのとおりだと思います。ただ、「動物を飼う」ということは、「動物の自由を奪う」ことだということをよく考えていただきたいと思います。本当に動物の自由を尊重するのであれば、食事を含めて一切その動物の生活に介入してはいけません。野生動物と付き合う時の原則です。遠くから暖かい眼で見守ってあげることが大切です。ただし人為的なケガなどの場合には応急処置が必要かもしれません。
どうしても外で飼いたいという方は、次のことを覚悟すべきです。
- 伝染病、ケガは避けられない
- 交通事故で死んでしまうことがある (ネコは交通ルールが分からないし、守れない)
- 他人への迷惑は、知らん振りはせず、きちんと責任を取る
「お家の中で飼ってあげていればこんなことには...」という猫達をたくさん見てきた私としては、屋内飼育を強くオススメします。せっかくあなたと出会えたのですから、おうちの中であなたと安らかな生活をさせてあげてください。
|