本郷どうぶつ病院:長野県長野市の動物病院 Nagano Hongo Animal Clinic 長野・北信五岳
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犬アデノウイルス感染症


犬のアデノウイルス感染症は2つのタイプ(肝炎タイプ、カゼタイプ)があります。


1.伝染性肝炎(肝炎タイプ)

【おもな症状】

発熱、嘔吐、下痢、カゼの症状など。
眼の炎症、神経症状(ふらつきなど)も見られることがある。

【予防法】

ワクチン接種

【伝染のしかた】

感染した犬の分泌物・排泄物にウイルスが存在し、口や鼻から感染します。
回復後も長期間(約半年〜1年)は尿中などにウイルスが出ます。
このウイルスは非常に強く、屋外・屋内を問わず通常の環境では何ヶ月も生存できます。 つまり、感染犬と直接接触しなくても、うつってしまう危険があります。
世界中どこでも見られる病気ですので、ウイルスはどこにでもあると考えたほうが良いでしょう。

また、効かない消毒薬も多く、注意しなければいけません。
アルコール、クレゾール、逆性石鹸などは効きませんし、60℃で1時間加熱しても死滅しません。
(消毒法は、下の「他の犬への伝染防止」をご覧下さい)

【家庭での対処】

ワクチンをしていない、免疫がついていないなど感染する可能性のある犬(特に子犬)に上記の症状が見られる場合には、動物病院に行き、検査・治療をします。
ただし、治療は対症療法しかありません。

病院によっては、他の犬への感染を防止するため、来院時間を指定される場合もありますので、まずは電話で相談しましょう。その際に、「ワクチンをうっていないこと」などを伝えます。
伝染力の強い感染症のため、入院ではなく通院治療となる場合が多いと思います。

この病気は脳炎を起こすため、死亡率が高いだけではなく、多くの後遺症が残ります。
後遺症がひどく生活が困難となる場合は、安楽死を行うこともあります。

【他の犬への伝染防止】

他の犬への感染を防ぐため、同居犬がいる場合には、病気の犬を隔離します。
また、病気の犬や排泄物を触った後は、必ずよく手を洗ってください

同居犬にワクチンをしていなければ、ワクチンを接種します。
ただしワクチン効果が現れるまでは1〜2週間かかるので、その間に伝染する可能性があります。

病気の子の生活環境は、徹底的に消毒します。ただし、完全にウイルスをなくすことは不可能です。
消毒液は何でも結構です。無ければ、塩素系衣類用漂白剤(ハイター、ブリーチなど)20ccと水500ccを混ぜた消毒薬を作ります。ペットボトルを使うと便利です。これをスプレー容器などに入れ、床やケージなどを拭いてください。
ただし、ウンチやエサなど有機物の汚れがあると消毒効果は極端に落ちます。あらかじめティッシュなどでこれらの汚れを取った後に消毒をします。
また、塩素ガスや手荒れなどに十分注意して、マスクや手袋を使用しましょう。

【その他】

かからないように予防することが一番重要ですが、かかってしまったらどれだけ早く治療が開始できるかが勝負です。

もしあなたの犬がこの病気になってしまったら、しばらくは他の犬と接触させてはいけません。
飼主自身も他の犬に触ったりしないようにしてください。