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アトピー性皮膚炎の診断

いろいろなアレルギー検査

アレルギー検査で最も信頼性の高い検査は「皮内反応検査」と言って、皮膚に直接アレルゲンの候補を注射して、その反応によってアレルギーの原因を調べるという検査法です。最近は血液による検査(IgE検査など)の精度も向上し、多くの検査機関に依頼可能となっています。

ただ、これらの検査はあくまで「アレルギーの原因物質を推定する検査」であり、「現在のかゆみがアトピー性皮膚炎によるものかどうかを判定する検査」ではありません。仮に何らかの陽性反応が見られたとしても、それが本当に今現在の犬の痒みの原因となっているかどうかは別問題だからです。例えば、疥癬という寄生虫がいる場合にアレルギー検査をすると、ハウスダストマイトが陽性と出てくることがあるとされています。またアレルゲンの候補に実際の原因物質がなければ、検査漏れが出てしまいます。

現在公表されている「犬アトピー性皮膚炎の標準的治療ガイドライン」の中でも、「アトピー性皮膚炎の診断は患者の状態を総合的に判断し、検査値をもとに行うものではない」としています。診断で重要なのは、高い費用のかかるアレルギー検査ではなく、獣医師が症状や基礎的な皮膚検査によって他の病気を除外し、総合的に判断することです。

もちろん、総合的にアトピー性皮膚炎であるとした場合は、次のステップとして原因を判断し、また治療に役立てるためにアレルギー検査を行う事はとても有用です。


重要なのは他の似たような病気を除外すること

総合的に判断する前に、他に痒みを出すような病気を除外する必要があります。そうでないとアトピー性皮膚炎という病気に絞り込むことができません。それを次でご説明します。

アトピー性皮膚炎を治療する前に必要なチェック