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犬のジステンパーウイルス感染症

おもな症状

発熱、鼻炎、結膜炎、下痢、嘔吐、神経的な異常(痙攣、てんかん様発作)など。
死亡率が高く、治っても多くの後遺症が残る。


予防法

ワクチン接種がきわめて重要


伝染のしかた

感染した犬の分泌物・排泄物にウイルスが存在し、多くは飛沫感染(飛び散ったウイルスを吸い込むことにより感染する)です。
犬以外にも、ペットではフェレットの感染が知られています。野生動物ではイタチ、キツネ、アライグマなども感染します。


家庭での対処

ワクチンをしていない、免疫がついていないなど感染する可能性のある犬(特に子犬)に上記の症状が見られる場合には、動物病院に行き、検査・治療をします。ただし、治療は対症療法しかありません。

病院によっては、他の犬への感染を防止するため、来院時間を指定される場合もありますので、まずは電話で相談しましょう。その際に、「ワクチンをうっていないこと」などを伝えます。伝染力の強い感染症のため、入院ではなく通院治療となる場合が多いと思います。

この病気は脳炎を起こすため、死亡率が高いだけではなく、多くの後遺症が残ります。後遺症がひどく生活が困難となる場合は、安楽死を行うこともあります。


他の犬への伝染防止

他の犬への感染を防ぐため、同居犬がいる場合には、病気の犬を隔離します。また、病気の犬や排泄物を触った後は、必ずよく手を洗ってください

同居犬にワクチンをしていなければ、ワクチンを接種します。ただしワクチン効果が現れるまでは約2週間かかるので、その間に伝染する可能性があります。

病気の子の排泄は、必ず屋内で、片付けられるペットシーツや新聞紙などの上でさせて、すぐに廃棄します。道路や公園などでは絶対に排泄させないで下さい。 庭の土などにウイルスが入った場合、排除するには土の総入れ替えしかありません。

病気の子の生活環境は、徹底的に消毒します。ただし、完全にウイルスをなくすことは不可能です。消毒液は、塩素系衣類用漂白剤(ハイター、ブリーチなど)20ccと水500ccを混ぜた消毒薬を作ります。ペットボトルを使うと便利です。これをスプレー容器などに入れ、床やケージなどを拭いてください。
ただし、ウンチやエサなど有機物の汚れがあると消毒効果は極端に落ちます。あらかじめティッシュなどでこれらの汚れを取った後に消毒をします。また、塩素ガスや手荒れなどに十分注意して、マスクや手袋を使用しましょう。


その他

病院で行う治療は、支持療法が中心で、特効薬というものはなく患者の回復力次第となります。かからないように予防することが一番重要ですが、かかってしまったらどれだけ早く治療が開始できるかが勝負です。

もしあなたの犬がこの病気になってしまったら、しばらくは他の犬と接触させてはいけません。飼主自身も他の犬に触ったりしないようにしてください。(人間にはうつりません)


本郷どうぶつ病院

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