HOME > 家庭の獣医学 > 犬の獣医学 > 犬のレプトスピラ感染症

犬のレプトスピラ感染症

おもな症状

肝障害と腎障害が主な症状です。具体的には、発熱、食欲不振、元気がないなどから始まり、肝障害や腎障害が進行すると黄疸や尿の変化がみられます。


予防法

ワクチン接種が有効ですが、その予防率(有効率)は他の伝染病に比べると低いと言われています。またアメリカの報告によると1年に1回のワクチン接種では不十分で、本気で予防を考えるのであれば半年に1回接種すべきとされています。また他のワクチンと比較して副作用が発生しやすいことがあります。「かならず予防すべき」というわけではなく、地域の発生状況を考慮し、予防すべきかどうか判断した方がよいでしょう。


伝染のしかた

レプトスピラ菌に感染した野生動物が病原巣となり、その地域に蔓延させています。特にネズミ、リスなどのげっ歯類が感染源となっています。感染動物の尿中にレプトスピラは排菌され、土壌、水たまり、植物などを汚染し、粘膜や皮膚のかすり傷などから感染します。流行地域では特に洪水後などは感染の危険性が高まります。

この病気は地域により発生状況が異なります。東日本では散発的な発生しかみられません。当院のある長野市近郊でもレプトスピラの発生報告がほとんどありませんので、飼育環境によりますが、現時点では接種は推奨しておりません。

また人にも感染するため、「人獣共通感染症」であり、家畜伝染病予防法による届出伝染病に指定されています。ただし以前の人への感染は、水田に入ることが原因とされていましたが、現在は機械化が進み水田に直接入る機会が減ったため、人での発生は激減しております。


家庭での対処

レプトスピラの可能性がある場合は、病院で検査・治療を行います。検査は1回の検査では判定が困難で、複数回血清の値を比べる必要があります。ただワクチンをうっている犬は感染とワクチンの影響を区別できないことがあります。治療は効果のある抗生物質を使用します。

感染した動物やその排泄物を扱う場合は、人への感染を防ぐために手袋を着用してください。


他の犬への伝染防止

レプトスピラから外見上治癒したように見えても、数ヶ月から数年間は尿中に排菌されるので、屋外での排尿は絶対に避けてください。

消毒は一般的な消毒薬を使用できます。


本郷どうぶつ病院

(受付時間)
9:00-11:30 / 16:00-18:30
休診:水曜日

TEL:026-241-7576
FAX:026-241-7641

〒380-0803
長野県長野市三輪9-7-9

交通アクセス