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肥満の対処法

原因別に考えましょう


① ごはん・おやつの種類・量は適当にあげている
   -->  ごはんの量をきちんと決める

  1. ワンちゃんの体重を測ってください。(> 体重の測り方)

  2. 現在与えているフードの100gあたりのカロリーを調べてください。(例:495kcal/100g)
    フードのカロリー表示

  3. 次のページでフードの給与量を計算してください。
    犬のカロリー計算

    上記の計算で得られたフード量はあくまで目安であり、日本の家庭犬では多すぎることがありますので、1割程度更に減らしたほうが良いかもしれません。よく分からなければ、動物病院でしっかり体重管理~食事管理を相談しましょう。
    ちなみに、「減量用の療法食」をただ与えていても痩せません。適切なフードの量を測ってあげましょう。

  4. 計算した量は1日量です。1日2回のごはんなら、半分ずつ与えます。毎回「○○g」と測るのが面倒であれば、計量カップに印をつけておきましょう。
    タッパーに1日分の食事を入れて、そこから小出しにしても良いでしょう。
    フード計量

② あまり運動をしない、散歩に行かない
   -->  運動をする

おうちの中だけですと、どうしても運動不足になります。また肥満傾向になると、さらに運動を嫌がり悪循環に陥ります。短時間・短期間の激しい運動ではなく、毎日長時間のウォーキングをしましょう。


③ 家庭内で一緒に暮らしている
   -->  家庭でのルールを決める

いつも一緒にいられることは、ワンちゃんの精神衛生上はとても良い事です。ただ気軽におやつをあげたり、甘やかしたりしがちなため、問題が発生します。一緒に暮らす上ではルールが必要です。人間・犬ともにルールを守るためには④の「しつけ」で対処して下さい。


④ 基礎的なしつけ、人との関係ができていない(我慢ができない)
   -->  しつけをする

肥満の子は、人間との関係が崩れがちになっています。きちんとした関係を築けば、人間がご飯を食べていても、まったく気にしなくなります。またご褒美も、おやつではなく愛情を求めるようになります。

しつけをするポイントとしては、
  • 基礎的なしつけ(オスワリ~フセ~マテ)がいつでもきちんとできるようにする
  • 犬の要求には応えない。毅然とした態度を取る。
  • 絶対に人間の食べているものを与えない。

犬社会で「リーダーの食べ物を要求する」ということはありえません。あなたがリーダーになっていれば、そのような行動は取らないはずです。まずは、欲しがったりしても一切無視するだけでいいですから、実行してください。


⑤ 食事に好き嫌いがある
   -->  犬に負けない

これも、しつけと同様です。食べない原因は多くの場合、「次においしいものが出てくるのがわかっているから」

バランスのとれたごはんを食べなければ健康は維持できません。ましてや、肥満解消などはまず無理です。

よく、ジャーキーが主食になってしまっていたりするワンちゃんの飼い主さんが「食べなくてかわいそうだから」と言います。おいしいお菓子・おやつでお腹一杯になった子供が、夕食を食べないのを見て「かわいそう」と思いますか?(ある意味かわいそうですが・・・)

健康なワンちゃんなら、餓死するまで我慢することはできません。必ず食べます。
人間が「食べたくなければ食べないで結構!」という毅然とした態度で挑みましょう。毅然とした態度もリーダーの条件です。


⑥ お母さんではなく、お父さん・おじいちゃん・おばあちゃんが余計なおやつをあげてしまう
   -->  家族の協力と教育

「いいじゃん」とあげてしまうお父さん。留守番中にこっそりあげてしまうお年寄り。これが一番の難敵だったりします。

「短い人生なんだから、好きなものを食べて死んでいけばいいじゃない」というのを良く耳にします。確かに15年前後の寿命ですが、これはあくまで健康な場合です。異常な食生活を続けていけば、もっと短い命になってしまいますし、一度具合が悪くなるともう治らない心臓病や腎臓病になることも多いのです。そして最期まで苦しみ続けるのは動物自身です。そこを良く考えてあげて下さい。

ただ、おそらく「あげちゃダメ」を繰り返しても効果は無いでしょう。「これならあげてもいいよ」という逃げ道を作ってあげた方がいいと思います。

例えば①で出てきたタッパーに、ササミジャーキー1/2本を12切れに小さく分けて切って入れておきます。もちろんその分のフードは約50kcal分(15~20g程度)減らして入れておきます。
そして「この中からならいくらでもあげて良し」としますが、どんどんあげるとすぐなくなってしまい、違うものをあげてしまう可能性がありますので、「ジャーキーは1時間に1切れまで」とルールを決めて、タッパーにも書いておきましょう。

ただし、おやつをあげるときのルールとして、必ずオスワリ・マテ・フセはさせてください。


本郷どうぶつ病院

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