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犬の不妊手術(避妊・去勢)

犬の不妊手術(避妊・去勢)をするかどうか

不妊手術をすることには、メリットとデメリットをよく考え、検討していただきます。当院ではメリットの方がはるかに大きいと考えているため、積極的に避妊手術を勧めています。

子犬

    避妊手術のメリット

  • 誤った交配の回避
  • 発情ストレスの回避、精神的に落ち着く
  • (メス)発情出血がなくなる
  • (メス)将来的な病気の予防(子宮の病気、乳腺の病気など)
  • (オス)将来的な病気の予防(精巣の病気、前立腺の病気など)

子犬

    避妊手術のデメリット

  • 全身麻酔
  • 繁殖はできない
  • 太りやすくなる
  • (メス)尿失禁の可能性

不妊手術(メス)のメリット -子宮の病気の予防-

子宮はプロゲステロンという卵巣から出るホルモンの作用により、高齢になると嚢胞性子宮内膜過形成といって子宮の内側がごつごつした状態になりやすくなります。そしてそこから粘液が多く分泌され子宮内に溜まり、子宮水腫という状態になります。さらにこの子宮内の粘液に、陰部から上がってきた細菌が感染すると子宮蓄膿症といって子宮の中に膿がたまる病気になります。

子宮蓄膿症は急性腎不全や敗血症を引き起こし、死亡することもあります。また発症後に手術をしても。術前の細菌が由来となったエンドトキシンという中毒性物質はしばらく身体に残りますので、手術直後は安定しても数日後から容体が急変(エンドトキシンショック)することも報告されています。

犬は人と違って、閉経がありません。閉経とは加齢とともに卵巣からのエストロゲンとプロゲステロンの分泌が減少することで、卵巣の機能が停止することです。犬ではこれがないことから、身体が生涯に渡りプロゲステロンの影響を受けることになります。つまり人と比べて、高齢時の子宮の病気が圧倒的に多いのです。

早期に避妊手術をすることで、子宮内膜の変化をおこさず、子宮の病気を予防することができます。


不妊手術(オス)のメリット -前立腺などの病気の予防-

前立腺は精巣から出るホルモンの作用により、高齢になると、肥大、炎症、嚢胞形成、癌といった、様々な変化を起こします。単純な「前立腺肥大」であれば、その時点で去勢手術をすることや、ホルモン治療により治療ができますが、その他の多くは治療が困難で、犬自身も便や尿が出にくくなるなど、大変苦しみます。

また、「会陰ヘルニア」といって、男性ホルモンの影響で骨盤周囲の筋肉が萎縮し、排便等に障害がみられ、これも大変苦しみます。治療は手術が必要ですが、再発率が高いと言われています

健康な犬の去勢手術(精巣摘出手術)は、開腹手術ではないため、手術の負担はメスよりも少ないものになります。


よくご相談を

手術は若く健康なうちに実施したほうが、麻酔のリスク等が少なく、病気の予防効果も高いと考えられます。ただし手術の安全性は、その病院の麻酔管理、手術方法等により差があります。当然費用にもその差は反映されています。手術をするかどうかは、手術する病院でよくご相談の上、決めていきましょう。

本郷どうぶつ病院

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